杉並区の老人ホーム事情

杉並区は東京23区の一つで、23区の中では西部に位置しています。 人口は約55万人、高齢者は約10万7千人、高齢化率は約19.5%となっています。 男女別に見ると、男性が約15.5%、女性が約22%となり、女性の割合が高いのが特徴です。

要介護認定者の数で見ると、要支援者の数は約9千人と横ばいにも関わらず、要介護者は1万1千人と年々増加しています。それに伴い、老人ホームで生活する人も増えてきています。施設入居者受入数では平成23年度で約3千人ですが、5年前と比べると約500人増加させ、多くの人を受けいれるように整備していきました。

施設の種類別に見ると、特養の入居者数が最も増加しています。5年間で約200人新しく入居しておりニーズが高いと言えます。 杉並区では、ユニット型の住居を増やすなど、施設の整備を推進しています。 新しく施設を作るのではなく、従来ある施設のサービスを増やすことで高齢者対策をしています。認知症の高齢者の数も増えていることもあり、グループホームや認知症対応のディサービスも増えています。 http://www.minnanokaigo.com/search/tokyo/suginami-ku/

杉並区の特徴として、緑被率が高い割に公園が多くないことがあります。区の面積に占める公園に割合は約3.0%で23区の中では低いです。住宅の庭などの、町の中にある自然が多いと言えます。宅地に占める独立住宅用地の割合も約50%と高いこともあり住宅の敷地に余裕が生まれています。このような落ち着いた環境が高齢者に人気で所得の多い富裕層も多いです。

交通の便も良いです。新宿や渋谷にすぐに行けるため、若者に人気です。 高校卒業者の大学進学率が高く有名私立高校も多く存在します。また、若者に人気のファッション店や音楽関連のお店が多く並んでいます。実際、年齢層を見ても若者の割合が高く、「若者の街」というイメージがあります。 杉並区は目立った産業はないものの、落ち着いた環境と若者文化が混じった独特な環境が特徴と言えます。