最近の老人ホーム傾向・動向

最近の老人ホームはどのような傾向になっているのでしょうか。 まず、全国的に見て数は増えつつあります。高齢化の影響で介護を必要とする人は まだまだ増えるため、多くの企業が参入してきています。

同時に経営難から売却されたり撤退する施設も多くあります。 例えば小規模の施設では、多くの会社と競合する中で経営が維持できない場合もあります。 施設間でお客となる高齢者の奪い合いとなるため、独自のサービスを行っていない限り、 黒字を維持するのは難しい場合が多いです。

一方、大手の介護サービス会社は、施設の数やエリアをどんどん増やしています。 規模の大きい会社のメリットは、サービスの内容が統一されていることや、豊富な資金・ 集客力にあります。また、他の小さな会社を買収して規模を大きくしている所もあります。

ところで、海外で介護サービスを行おうとする動きもあります。例えば、中国では 一人っ子政策の影響で、高齢者を支える若者が減りつつあります。高齢化率こそ日本より 低いものの、将来需要が出てくると予想し、大手会社の中では海外で施設を運営しようとする動きも見られます。

有料老人ホームやディサービスなど、単独の事業だけ運営するのではなく、いくつかの 事業を行う地域密着型の複合施設も増えています。施設介護である有料老人ホーム、在宅 を中心とするディサービスなど、ひとりひとりのニーズに合わせたサービスを一元的に 提供できるようにするのが狙いです。 また、高齢者だけでなく、障害者や子どもなど、利用できる対象者を増やしている施設も 見られます。 これらの施設では、民家を改築したようなこじんまりしている施設であり、もともと住んでいる家と似たような作りである場合が多く、利用者も落ち着いて生活できることが特徴です。

このように、最近では多くの施設が見られます。一人一人のニーズや経済状況に合わせて選ぶことが大切です。