入居をするメリット・デメリット 介護負担と費用面
老人ホームは非常にお金がかかる施設です。
公共施設の「特別養護老人ホーム」に関しては、費用がおさえられるため、入居までの時間がかかる以外にデメリットがありません。 しかし、ある程度自立して生活できる、家族の支えを受ける事が可能な人間は、有料老人ホームに入る事が、本当に本当に正しい選択であるかどうか、十分に検討する必要があります。
老人ホームというのは、入居者にとっては新しい社会生活そのものであり、サービスだけではなく、人間関係においても良好な状態を作れなければなりません。 家族の協力が必要でも、多くのお金を投じるより家族とともに生活する方が正しい選択であるケースも少なくありません。
今回は、各老人ホームに入居をするメリット・デメリットについて、様々なデータを元に比較検証したいと思います。
健康型有料老人ホーム
→介護の必要ない自立した人を対象とした老人ホームです。
・メリット
「日常生活から不安を取り除く」
誰もいない時に自分にもしものことがあったら・・・などという不安を取り除きます。
また、入居以前の趣味や生活スタイルもそのまま維持する事ができ、施設での新たな出会いやコミュニケーションに期待できます。
・デメリット
「介護が必要な場合に、退去・転居の必要がある」
「比較的入居金額が高額である。」
住宅型有料老人ホーム
→介護の要不要の人が混合で生活する施設。介護サービスは付属しない。
・メリット
「介護の要不要によって施設の移動が必要ない。」
介護サービスを自身で選択するので、サービスに不満があれば会社を変更したり、介護が新たに必要になった場合でも、サービスを新たに利用するだけで、引っ越し等の必要はありません。
・デメリット
「施設内容以外は、ほぼ一般の住宅と変わらないため、ある程度自立した生活力が必要となる。」
混在型有料老人ホーム
→介護の必要な人とそうでない人が混合で生活する施設です。
・メリット
「豊富なスタッフによるケア・明るい人間関係の構築」
老人ホームでは、食事・休養・娯楽などを同じタイミングで大きな集団で行います。
集団に対して多くのスタッフを配置するので、人件費を抑えながら手厚いサービスをすることが可能となり、他の老人ホームと比べて低い価格設定となっているのが特徴です。
また、交流の場が多く、賑やかにわいわいするのが好きな人には非常に適しています。
・デメリット
「細やかなサービスに欠ける」
集団生活に特化している老人ホームでは、個人の要求やプライバシーへの配慮が欠如している事が多く、個人単位での要求に対応力がありません。