新設されている老人ホームは良い施設?

最近は、新しい施設がどんどん作られています。環境も設備も良いこともあり、魅力的に 感じる人も多いようです。では、本当に良い施設なのでしょうか?

新しく施設ができる場合、すでにある介護事業所が他のエリアに進出して施設を作る場合 と、初めて介護事業所として施設を作る場合があります。

最初の、他のエリアに進出して新しい施設を作る場合、メリットはノウハウや資金があることと言えます。そのようなサービスを行っているのか知りたければ、昔から経営して 施設について調べればある程度分かります。

一方、デメリットとしては運営が軌道に乗るまではある程度時間がかかることです。 新しい施設で働く職員は、他の事業所からの応援があるとはいえ、多くの職員は求人 をかけて採用しなければなりません。 なかなか応募者はいないことが多いため、事業が始まってからしばらくは職員が不足の まま進みます。そのため、十分なケアを受けられないことが見られます。

まったく新しく施設を作る場合は、建築業界やホテル業界など、異業種の会社が 新しく介護業界に進出してくることが多いです。 その場合、施設長が介護の経験や資格を持っているか確認することが大切です。 施設や職員はそろえるが、施設長は他の業種から出向して働いている場合もあるからです。 介護現場は職員に任せて、経営だけしているものなら、安心して入所できません。

いずれの場合でも、新設されてしばらく様子を見るのが良いと思われます。 新しくできたからと言って、利用者がどんどん入ってすぐに定員になることは少ないです。 しばらく経って、評判や口コミなどを集めたり、見学して職員や利用者の様子を確かめ、 施設が良い所かどうか判断するようにします。

新しい施設は良い施設と決めつけず、情報収集を行って冷静に判断するようにします。