需要が高まっている有料老人ホームの事情

最近、有料老人ホームの需要が高まってきています。

有料老人ホームは介護サービスがあるかないか、介護サービスによって「介護付き」 「住宅型」「健康型」の3種類に分かれています。それぞれ特徴がありますが、多くの 人が入所しています。

なぜ有料老人ホームの需要が高まってきているのでしょうか。

一つは、介護保険サービスの施設がなかなか入所できず、在宅で生活するにも難しい人が 多くなっていることが背景にあります。 介護保険サービスの施設介護として特養や老健などがありますが、どの施設も待機利用者の数が多く、なかなか入所できません。100人以上入所を待っている場合もあります。 また、入所できる人も介護度の重い人が中心であるため、該当しない人は何年も待つ ことになってしまいます。

一方、在宅で生活した人も多くいますが、難しいことが多いです。訪問介護や ディサービスを利用しても、サービスがない時間帯が多く、不安が残ります。家族についても、少子化や仕事の関係でなかなか介護ができません。 このように、国や行政が関わっている施設の数は足りないため、有料老人ホームの需要が 高まってきています。

そのような背景もあり、多くのお金を出してでも安心して過ごせる場所が欲しいと、 有料老人ホームに入所する人が多いです。 需要が多いからと言って施設に入れるほど十分にお金がある人は多くはありません。 仕方なく有料老人ホームに入所する人もいます。

公的施設の方が費用はかからないため、できれば料金の低い施設に入所した人も多いです。 介護認定を受けて介護保険のサービスを受けるようにしたり、有料老人ホームの中でも 入居一時金や月にかかる費用が少ない施設を選ぶといった対策が考えられます。

介護サービスの中にもケアハウスなど、条件がそろえば安い費用で入所できる施設もある ため、できる限り情報収集をして条件の合う施設を選ぶようにした方がよいでしょう。